【NHK】ウクライナなどの音楽家が中学校で平和願いコンサート 滑川市 07月08日 19時07分 ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、国外に避難しているウクライナ人などで作る楽団が滑川市の中学校を訪れ、平和をテーマに音楽で交流するコンサートを開きました。 富山県内でのチャリティー公演の一環で滑川市の滑川中学校を訪れたのはフランスやルーマニアなどに避難しているウクライナ人音楽家の4人と、隣国のルーマニアの音楽家5人で結成した楽団のあわせて9人です。体育館には全校生徒約500人が集まる中、音楽家たちがバイオリンやフルート、トランペットなどでクラシックや、ルーマニアの伝統音楽などを演奏しました。 またウクライナ人の音楽家がウクライナの現代音楽を披露し、哀愁を帯びたビオラの旋律を響かせると、生徒たちは真剣な面持ちで聴き入り、現地に思いをはせていました。 このあと中学の吹奏楽部が日本の伝統的な旋律を取り入れた曲を披露すると、楽団のメンバーからは「音楽も演奏の技術もすばらしい」と感想が寄せられていました。演奏を聴いた3年生の女子生徒は「遠く日本まで演奏に来てくれて感謝しています。早く戦争が終わればいいと思います」と話していました。 ルーマニアに避難しているウクライナ人トランペット奏者のマリア・ヴォドゾワさんは「子どもたちの前で演奏できて本当にすばらしかった。平和や寛容さを音楽を通して伝えたいです」と話していました。同じくルーマニアに避難しているオーボエ奏者のイリーナ・ダルディエさんは「届けたいメッセージは平和です。祖国が平和で穏やかな状態になることを祈っています」と話していました。